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2012年1月28日。タルイカリミットの1月も残り4日となった。今日は土曜日であるが仕事。会社から帰宅し、食事し、子供達をお風呂に入れた後、いつものようにおもむろにパソコンを開いてメールを確認する。すると、
タルイカメールは忘れた頃にやってきた!
。
奇跡が起きた!しかも予定しているものよりデカイ!値段も高いが。しかし、ようやく入荷したタルイカ、これは買わない手はない。即購入の意思を伝え、翌日の午前中着で送ってもらうように手配していただいた。明日は休み。完璧だ!
・これがタルイカだ!
食用イカとしては最大のサイズを誇るタルイカ。細かな説明は抜きに、とりあえずは写真で。
大型クーラーボックスよりも大きい発泡スチロールで送られてきた。
勇者の盾みたい。どうやら足はたたんでいるようだ。
一応、一緒に記念写真!
案の定、ウナギ用の長い(80センチ)まな板ですら乗りきらない。そして捌くのに1時間半かかりました。・・赤みがかった太い胴まわりは黒ひげ危機一髪の樽に見えなくもないような気もする。
イカには珍しく足にヒレのようなものがついてます。
触腕は伸ばしてみると60センチ位あった。
「おい、キタロー!」と喋りだしそうな目玉だ。
墨で汚れたまな板にイカステーキ用にカットした切り身を並べてみる。・・でかすぎて食べ切る自信がなくなってきた。
捌いてみるとやはり大きい。ステーキ以外でも色々と楽しめそうだ。しかもタルイカの身は新鮮なものよりも一度冷凍、解凍をして柔らかくしたほうが美味しいとの事だ。なので残った切り身は全部冷凍庫に・・と思ったが、先日釣ってきたキンメダイが冷凍庫を占拠していた事をすっかり忘れていた。
と、先の事はひとまずおいておいて・・作るか、イカステーキ!
厚さ2センチです!
・・食べきる自信がないどころか、半分もあやしくなってきた。このイカ、ものすごく腹にたまる。
→ → → → →
ガブリ、と食べてみるが・・何か物足りない。イカそのものに甘みとかの味が殆んどないような。因みに子供がガブリとしているのはおしゃぶりです。
マヨネーズで修正しました。うん、これで少し食欲取り戻してきた!
タルイカで作ったイカステーキ、厚みがあり程よい弾力があり食べごたえは最高である。しかし、美味しいかといったら点数は少々低い。このイカ、それ自体の甘みとか旨みが少ないのでもっと濃い目の味付けにすべきだったか。・・もはやこのイカ、細かな味を感じるような食べ方をしてはいけない気がしてきた。豪快にニンニクとかバーベキューソースとかマヨネーズとかをタップリ使ってジョッキビール片手に口の中へ頬張るしかない!
しかし・・
ビールよりワインが好きな妻はナイフで切り分けた1切を食べ、残した。そして平行して作ったイカ墨パスタを食べ始めた。どうやら妻は豪快な食べ方は好みじゃないらしい。
ニンニク効かせてホールトマトで酸味を足したイカ墨パスタ。見た目は・・だけど、味的にはなかなかイケマス!
口のまわりはお決まりの黒いイカ墨!
やや茶色かかっているが、一応イカ墨パスタ。イカ墨独特の旨みが効いていてこちらは文句なく美味しいです。こちらも結構豪快にイカの切り身入れたんだけど、妻曰く「しっかりとしたトマト風味の味がついているのであきない味」との事だ。(いかにも食通っぽい意見だけど決してそうではない)
見た目は美味しそうだけど・・こういうものだと思って食べれば悪くはない。スルメイカやヤリイカのイカソーメンと比べる事が間違いなのだ。
(一応)当初は妻のために企画したイカ釣り(ただ買うだけになったが)。本来のリクエストのイカ刺しも作ってみる。が、想像通りイカ独特の甘みは薄くゴムみたい。・・もともとタルイカは刺身に向かないとは聞いていたのだけど、私が作った薄味イカステーキ含め、その理由がわかった気がする。
この時はまだ1月だったのでタルイカのイカ墨を使って書初め。いい黒だ。ちょっと左にずれた。
リミットまであと4日と迫った中で幻?のタルイカゲット。釣りに行かず楽をして予想を超える大物ゲットという、それなりに運に恵まれた結果で終わる事ができた。そしてその味はというと、予想していたものよりはやや劣ったものの、その肉厚は圧巻!食べごたえ十分のイカである事がわかった。このイカ、シンプルな味付けで食べるより、イカ墨パスタみたいにしっかり味付けるか、フライや天婦羅にして食べたほうが良さそう。まだ切り身は残っているのでそのうち色々試してみようと思います。
次回は是非、冬の日本海でこの手で釣り上げたタルイカで懲りずにイカステーキ作って食べたいです。
今度はしっかり味付けて。
左は我が家の冷凍庫。赤い魚(キンメダイ)の切り身でイッパイ!・・なので、無理矢理間タルイカの切り身を詰め込む。そしてそれでも余った切り身は仕方なく干物作成。これはこれで美味いかもしれないしね。
追伸へ!
(※其の一はこちら)
2011年12月、新潟の某鮮魚店に連絡を取ってみた。するとやはり今年はタルイカの漁獲量が極端に少ないとの返事が帰ってきた。今シーズンは釣る事はもちろん、手に入れること自体厳しいのか。しかし、メールには続きがあり、入荷し次第連絡をいただけるとの提案がメールの文言に含まれていた。こういう提案って素晴らしい。絶望の縁にいた私であったが、わずかに希望の光が見えた。たとえそれが数%の可能性であったとしても。ここはひとつ、藁にも縋る思いでこの鮮魚店担当者に全てを託してみようと思う。
一足送れで水揚げあったらしい。ああ愛しのタルイカ!
・・時は過ぎていき、2012年が明けた。
やはり駄目なのか?
そして絶望的なメールが届いた。しかも今度は本気で諦める事を覚悟しなければいけない内容だ。釣る事を諦め、せめて購入しようと思い新潟の鮮魚店に仕入れを託してみたけど、それでも手に入らないのか。タルイカとはそれほど幻なのか。タルイカシーズン最盛期は11~12月。 それを過ぎると獲れる可能性はロウソクの灯りのように日に日に減っていく。
この件で鮮魚店の担当者を縛るのも忍びないので、1月末日を区切りとしてこの“ありがたい提案”を解除させていただく事をお願いした。
・幻のイカ
時は無常にも過ぎていき、1月も残りわずかとなった。そしてタルイカの事も脳裏から消えかかってきた。その昔、好きな人に告白して返答がもらえずに長い月日がたった挙句「ごめんなさい」の返答すらもらえなかった時の事を思い出す。待つってなんだか切ない。けどどうしようもない。タルイカは次のシーズンまで持越しにしよう。そしてその時こそはこの手でタルイカを釣りイカステーキを作ろう。そう、買って済ませようなんてそもそも甘かったのだ。
幻のイカ、タルイカ。幻は幻に!
昨年の夏、深海魚釣りから帰ってきたら妻が「イカは釣ってこないの?」と唐突に言ってきた。妻はイカが好きなのだ。しかも、スルメイカやヤリイカといった細長系のやつ。妻とはそれなりに長い付き合いなので知ってはいたのだけど、細長系のイカ釣りはプラヅノと呼ばれる長い仕掛けを使うのでなんとなく難易度が高そうだし、新たに購入しなければいけない道具もでてくるので敬遠していた。しかし、今後も妻の理解を得ながら釣りを続けていくためにはここいらで一発イカ釣りを入れなければならなさそう。その昔妻と結婚する前、付き合って2年が経ったところで、電話越しで結婚話を切り出す時のような緊張感がよぎる。イカ釣りとは私にとってその位のふんぎりが必要な釣りなのだ。
イカ釣りに行くとしたらスケジュール的に釣行は冬になると思っていた。秋口はもう予定があったし。そこで冬場に釣る事ができるイカについて調べてみる。するとあるイカに行き着いた。その名はタルイカ!38年生きてきて一度も聞いたことがないし、何より響き的にインパクト大のイカだ。なんてったって名前にある“タル”・・黒ヒゲ危機一髪に使われているあの洋樽の事か?そうだとしたら、想像するに相当デカそうなイカだ。でかいイカといえば、バイキングに恐れられたクラーケンの正体とされているダイオウイカの仲間か?何やら面白くなってきたので更に調べてみる。
こんな感じのイカか?
それともこんな感じか?・・ホントにこんなヤツだったら釣りたくないなぁ。(写真は巨大動物図鑑より)
タルイカ、正式名称ソデイカ。地域によってはアカイカとかベニイカ、ロケットなんて呼ばれているそうだ。大型の赤みがかったイカで最大全長1m、20キロになるとの事。因みにタルイカの語源は大きな樽をウキにして延縄漁をしていた事がキッカケで、姿形が樽のよう、という訳ではないらしい。また、正式名称のソデイカのソデは、足にイカには珍しいヒレのようなものがあり、これが袖みたいだからだそうだ。その他の赤とか紅、ロケットは見たまんまかな。そしてこのイカ、嬉しい事に冬には釣りのターゲットにもなり、若狭湾や富山・新潟辺りから乗合船が出ている。本来、暖かい沖縄の海に生息しているが、冬場になると対馬海流に乗ってこの海域にくるらしい。味は他のイカに比べておちるという意見が多いが、このイカで作るイカステーキはとても食べごたえがあるそうだ。食べごたえがあるイカステーキ、是非食べてみたい!
「うまい魚がすべてわかる本」によると、沖縄ではセーイカと呼ばれているそうだ。甘みがあって美味しいらしい。
という訳で、細長系のイカはひとまず置いておいて、タル系?のイカを釣りに行く事にしました。
細長系のイカといえば左のスルメイカと右のヤリイカ!・・そもそも釣りに行くよりスーパーで買った方が安上がりなんだけどね。
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・タルイカを釣りたい!
多分スルメイカやヤリイカより釣りの難易度は格段に高い。この釣り、1日やってボウズ(1匹も釣れない)覚悟の釣りだと聞く。しかも北陸日本海での冬場の夜釣り。釣り以前に厳しい寒さとの戦いが立ちはだかかる。きっとこの時点であきらめる人は多いに違いない。ましてや埼玉から冬の荒波日本海だなんて。行ったとして途中で後悔する可能性も高い違いない。この釣りにチャレンジして無事に帰ってこれたなら・・きっと悟りの境地が開けるのではないだろうか。
しかし、だからといってあきらめたわけではない。さかのぼる事2011年9月、この頃タルイカ釣りに備えて釣り船宿を調べ始めた。なんとかいけそうな距離レベルで新潟の能生という港からタルイカ釣りの船が出ている事がわかり、時期の10月以降の釣果をHPでチェックし始めたけど・・一向にタルイカの情報が出てこない。痺れを切らせて電話してみると、今年は漁獲量が少なく乗合船は出ていないとの事だ。希望で仕立て(貸切)なら出るそうだが、仕立ては料金が高いので一介のサラリーマンが単独でそこまではできるはずはない。タルイカ釣りシーズンは基本的に年末まで。やはり今シーズンはあきらめるしかないのか?
・せめてタルイカを食べたい
クリスマスが近づくと街は色めき立ち、どこか暖かい雰囲気に包まれてきた。しかし、私は絶望に満ちていた。タルイカを釣るチャンスがほぼなくなってしまったからだ。そして挫折した。“釣ってイカステーキを食べる”から“購入してイカステーキを食べる”に。
其の二へ続く!
♪ 時をこーえて 君を愛せるか
~明治安田生命のCMソングより~
生まれて4日後のヒロ。退院してきた日の写真です。約45センチ。人生始まったばかりだ。
1ヵ月後。約50センチ。この頃夜泣きがすごかった。私が休みの日の前日は、妻は別の部屋で寝たっけなぁ。・・この頃にだけは戻りたくない。
半年後。60センチオーバー。もうこの頃には昼と夜の区別がついているようだった。首も完全に据わった頃でお風呂に入れるのもかなり楽になった。
10ヵ月後の現在。我が家特製深海魚離乳食を食べ始め、一気に重量感増してきた。もう釣り用メジャーステッカーでは測れなくなった。
ところでこの子、髪の毛なかなか伸びないんですよね。生まれてこのかたずっとサトイモみたいな頭してます。
・・まあいいか。男だし。
クリスマスが終わると、新年までのカウントダウンが加速します。街のデコレーションは洋から和へ。もう一気に年越しモードです。
クリスマスは白いホールケーキで!
毎年色々な事がありますが、今年は色々では済まされない年でした。3月に起きた地震と津波、そしてそれに起因する原発被害。復興には私が生きている間にできるかどうか、というくらい気の遠くなる歳月が必要だそうです。どうしても他人事のような書き方しかできない位、大きく、そして深い問題だと改めて思います。
個人的には良い一年を過ごしてしまいました。家族、仕事、趣味、全てが私の身の回りで普通に存在している事に感謝です。
長男誕生も我が家にとっては大きな出来事でした。
上の子は、気がつけばすっかりおねえちゃんになっていたりします。私は・・度々腰が痛くなるようになってしまいました。
ハンドルネームとして使っているヤンダイスケ。ダイスケは本名ですが、ヤンについては“ヤン=YOUNG=YANG(中国韓国でのヤンの綴り字)=少年??”という意味でつけています。もう、いいおじさんになりましたが、40になっても50になっても、ここではいつまでも少年のままでいたいと思っています。
少年、という意味では12月、ニフティのデイリーポータルZというサイトにブログをそれ用にアレンジして2つ投稿してみました。このサイト、対象年齢層でいったら私より10歳位若めでしょうか。少年というにはちょっと違うかもしれませんが、度々訪れては元気をもらっています。因みに投稿した2つ、運良く採用され、コメントやメールで良くも悪くも反響を頂き、ブログで記事を書く醍醐味と責任を改めて感じました。来年もなにかそれらしいネタを見つけて投稿してみようと思っています。
今年1年、このブログにお付き合いいただきありがとうございました。皆さんもそれぞれの一年を過ごされたかと思います。中には大変な思いをされた方もいるかと思いますが、良くも悪くも、新年を迎えられるということはそれだけでありがたい事ですですよね。2012年は“あけましておめでとう”より、“あけましてありがとう”です。
2011年もあとわずか。良い年をお過ごしください。
ヤンダイスケ