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(※其の一はこちら)
2011年12月、新潟の某鮮魚店に連絡を取ってみた。するとやはり今年はタルイカの漁獲量が極端に少ないとの返事が帰ってきた。今シーズンは釣る事はもちろん、手に入れること自体厳しいのか。しかし、メールには続きがあり、入荷し次第連絡をいただけるとの提案がメールの文言に含まれていた。こういう提案って素晴らしい。絶望の縁にいた私であったが、わずかに希望の光が見えた。たとえそれが数%の可能性であったとしても。ここはひとつ、藁にも縋る思いでこの鮮魚店担当者に全てを託してみようと思う。
一足送れで水揚げあったらしい。ああ愛しのタルイカ!
。
・・時は過ぎていき、2012年が明けた。
やはり駄目なのか?
そして絶望的なメールが届いた。しかも今度は本気で諦める事を覚悟しなければいけない内容だ。釣る事を諦め、せめて購入しようと思い新潟の鮮魚店に仕入れを託してみたけど、それでも手に入らないのか。タルイカとはそれほど幻なのか。タルイカシーズン最盛期は11~12月。 それを過ぎると獲れる可能性はロウソクの灯りのように日に日に減っていく。
この件で鮮魚店の担当者を縛るのも忍びないので、1月末日を区切りとしてこの“ありがたい提案”を解除させていただく事をお願いした。
・幻のイカ
時は無常にも過ぎていき、1月も残りわずかとなった。そしてタルイカの事も脳裏から消えかかってきた。その昔、好きな人に告白して返答がもらえずに長い月日がたった挙句「ごめんなさい」の返答すらもらえなかった時の事を思い出す。待つってなんだか切ない。けどどうしようもない。タルイカは次のシーズンまで持越しにしよう。そしてその時こそはこの手でタルイカを釣りイカステーキを作ろう。そう、買って済ませようなんてそもそも甘かったのだ。
幻のイカ、タルイカ。幻は幻に!