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2010 06,13 07:06 |
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今から約200年前、フランスにはナポレオンという皇帝がいた。イギリス以外のヨーロッパの大半を手中に収めた、いわずと知れた用兵の天才。そのナポレオン、軍の戦闘力を維持するには栄養が豊富で美味しい食料が不可欠であることを悟り、長期保存が可能な軍用食の案について広く公募を行い、ニコラ・アペールが発明した瓶詰を採用する。後にこの瓶詰、缶詰、さらに現在ではカレー等でおなじみのレトルトパウチに進化してきた。私達が普段食べている保存食の実用化のはじまりは、実はナポレオンの“鶴の一声”だったようだ。 ナポレオン・ボナパルト。フィールドのナポレオン(ミッシェル・プラティニ)ではありません。 。 その発端となった瓶詰、いったい何の瓶詰だったかというと、“ジュリエンヌ(野菜の細切りスープ)”と“ウナギのマトロート”。 ウナギのマトロート・・ウナギ!? 。 ・ウナギのマトロートは、きっとナポレオンの大好物! ナポレオンの“鶴の一声”で採用された、軍の長期保存食用の瓶詰。その第一号には“ウナギのマトロート”が使われた。きっとウナギのマトロート、ナポレオンの大好物に違いない(と勝手に思い込んでいる)!これは是非食べてみたい。 まずはレストランかどこかで本物を食べてみたいと思ったのですが・・なかなか見つからない。この料理、日本ではかなりマイナーな料理のようだ。仕方がないので、自力で何とかしてみる事にする。 マトロートについて調べてみると、フランスの食べ物で、ワインで作る煮物のようだ。地方によって、「川魚を赤ワインで煮る」とか、「海産物を白ワインで煮る」とか、色々あるのだけれども・・ウナギは一応川魚なので、今回は赤ワインで煮る方法をチョイスしてみようと思う。 。 ・まずは新鮮なウナギを手に入れる 改めて説明するまでもなく、近所の川で釣って手に入れようと思います。(※こんな感じでhttp://d-yang.cocolog-nifty.com/blog/cat39224545/index.html) しかし・・釣れたウナギは32センチの小型。今回は試作品、という事で何とかこれでやってみよう。 小さいくせにハリ飲み込んだ。 。 ・そして料理に取り掛かる これまで何度もウナギを自分で捌いて食べてきましたが、焼きが足りなくて泥臭さが残った事が度々あった。その度、「串打ち3年焼き一生」と言われるように、焼きの大切さを改めて実感してきた。さらに、ウナギに山椒をかけて食べる習慣も、自分で捌いたウナギを食べる度にわかってきた。 今回挑戦する“ウナギのマトロート”も、色々なレシピを見てみると、どれもスパイスをふんだんに使っている事がわかる。ウナギ料理を美味しく作るには、まず「泥臭さをいかに抑えるか」が、ポイントになると思う。 小型のウナギも難なく捌く。慣れって凄いです。 まずはいつものように冷凍庫で1時間。そして捌いてしっかり焼く。特に皮の部分は焦げ目が付く位に。そして赤ワイン200ccに固形ブイヨン半分、ウイスターソース小さじ2、ニンニクのみじん切り少々を入れて煮立たせ、焼いたウナギを入れて20分位弱火で煮込む。最後に塩で味を調えて出来上がり。・・量的には1人分以下、かな。 色的にちょっと暗いけど、本格フレンチっぽい上品な味!“料理の量にしては大きいお皿”な所も、ある意味フレンチっぽい! マトロート自体、私は食べた事がないので、これが本当にマトロートの味かというと自信がない。ベース部(ソース)を一口食べた感想は、ボルシチ、もしくは酸味の強いビーフシチュー、といった所だろうか。さらにウナギを食べてみると、マトロートの味で、ウナギ特有の泥臭さは消されている。そして、ウナギの食感とベースの味がうまく合わさっていて、予想以上に美味しい。味をもう少しマイルドにし、とろみを付ければ、ハヤシライスのようにご飯と一緒に食べても美味しそう。・・次回作るときは、簡単にハヤシライスのルーか何かを使ってみようかな。 。 日本には蒲焼というあまりに完成されたウナギ料理があるので、あまり浸透していないようですが、マトロートも美味しい料理であることがわかった。アレンジ(白いご飯に合うようにとか)を加えていけば、さらに日本人受けする味になるのではないだろうか。 職業柄、どうしても商売目線になってしまう所が哀しいですが・・久々にナイストライでした。 。 次回の記事は、“ナポレオンフィッシュのマトロートを作って食べる”です。 (ウソ) PR |
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